銀遊学園_@

□狂る狂る廻る
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Act1:忍び寄る手



 〜闇の中の闇〜



 ジジジ・・・



 「‥、き、‥…い」

 

 「な、…で、…ん、……っ!」



 ジジジジジ‥―



 「        」




 ******



 
ナイレン「あぁ? なにを仰っているんだ? キュモール」

キュモール「ふん、これだから下町の屑は嫌いなんだ。いいかい、もう一度説明するよ
  君たちが監視してる獅子崎鈴羅は容疑者‥いや、加害者として逮捕することになった」

ナイレン「何故そうなったのかをこちらは聞いているんだ。彼女の容疑はまだ確定していない。 冤罪を起こすつもりか?」

キュモール「口の聞き方には気をつけるんだ、キミの隊なんて僕の力をもてばすぐに消滅するんだよ?」

ナイレン「(金しか脳のねぇ奴がよく言うぜ) まだ監視を始めて1日しか経っていない。幾らなんでも早急すぎないか? それは一体誰の判断だ」

キュモール「お黙り! いずれトップとなるこの僕が決めた事に口出しをするというのか?!」

ナイレン「アレクセイ署長にも許可なくお縄にかけるつもりだったのか。 市民を護るのが俺たち警察の仕事だ。 それを蔑ろにするのは‥」

キュモール「いいから僕のいう事は絶対なんだ! 今日中にその化け物を連行するんだ!」

ナイレン「それはお断りする。 やるならアンタ1人でやってくれ」

キュモール「きぃ〜! これだから下町の人間は…!!」


??「なんの騒ぎだ」


ナイレン「! シュバーン隊長‥」

キュモール「な、なんでアンタがここに‥?!」

シュバーン「なんの騒ぎだと聞いている」

ナイレン「はっ、例の影使いの容疑にかかっている獅子崎鈴羅の逮捕についてです。
  監視をつけてまだ1日しか経っていないのにも関わらず、犯人として捕らえるのはいかがかと‥」

キュモール「貴様ァ‥! 僕に罪を擦り付けるつもりか?! 違うんだシュバーン隊長殿、僕はまだ早いというのにこの男が‥!」

シュバーン「お前は黙っていろ、キュモール。 最近、お前の行動は目に余る‥。アレクセイ騎士団長もいつまで瞑っていられるか分からんぞ」

キュモール「んぐぐぐ‥! し、失礼致します‥!!」


 だんだんだんだん!


ナイレン「‥‥はぁ、ありがとうございますシュバーン隊長」

シュバーン「敬語はやめろといつも言っているだろ? 私は…いや、俺は自分が思ったことを言ったまでだ」

ナイレン「それで煩い蜂を黙らせるんだから有り難いってー話だよ。 キュモールの野朗、獅子崎鈴羅をネタに上層部のやつらに媚び売るつもりなんだろう」

シュバーン「あぁも単純だと嫌というほど分かりやすい。 だが、キュモールの暴走はいいとして、近い内にひと騒動起こることは止む終えないかもしれぬ」

ナイレン「‥‥上層部のやつらか」

シュバーン「あぁ。上層部の連中は影使いの能力を『念能力』だと前提で話を進めている
   念能力者は原因は不明だが早死にすることが多く、研究対象として貴重なモノだ。
   奴らにとって、影使いの行動などどうでもいいのだ。 念能力の解明と新たな可能性を見つけ出す道具として利用することしか考えていない」

ナイレン「容疑の確定もつかぬまま生け捕りにしようってか? クソッ!」

シュバーン「‥この世界は腐っているが、一番腐っているのは警察署(ココ)だろう」

ナイレン「アレクセイ署長はどうするのだろうか」

シュバーン「さぁ、な。 あの方は昔と比べ冷徹に変わり果ててしまった。 もしかしたら‥あの人自らして容疑者を捕らえるかも知れない」

ナイレン「‥‥どうかしてるぜ、ココは‥ッ!!」

シュバーン「あぁ、どうかしている。  だがそれを知ってて尚留まる俺たちもどうかしているのだろう‥」

ナイレン「‥ユーリやフレンたちには、ここまで腐った部分を見せたくねぇな」

シュバーン「俺は既に諦め、身に任せているが‥ナイレン、お前とお前の隊は違うだろう?
   少なくとも、俺から見ればお前の隊は十分眩しい。 このドス黒い闇の中で尚光り輝こうとする姿は…俺は羨ましい」

ナイレン「シュバーン‥」

シュバーン「アレクセイ署長のことは俺に任せろ。 ある程度は監視が出来る、だからお前は容疑者のことを考えていればいい」

ナイレン「‥ありがとよ、シュバーン」



 ********



キュモール「くそ、くそ、クソ!! なんなんだ、なんなんだよ一体! 僕がいったいなにをしたっていうのだ?! 化け物を野放しにすることがどれほど危険か奴らは知らないだけだ!!
  あんな化け物など、媚びを売る道具でしか利用できないだろうに!! あぁ忌々しい、見ていろ‥!! 僕1人でも、化け物退治をしてみせる!」




 *********



 ざわっ



銀時「ん‥」

高杉「感じたか、銀時? オメーにも」

銀時「あぁ…胸糞悪ぃ風だ…」

高杉「こいつぁひと嵐来そうだな」



 +++++++++++++++



警察署は上層部になるにつれそのドス黒いものが存在しています。

シュバーン隊長はゲーム同様に警察署のナンバー2の強さと存在を持つ人物です。

何故ナイレンとは親しき仲かというと、ナイレンのおっさん魂をシュバーンが気に入っているから

ナイレンもシュバーンのカリスマ性やさりげない優しさを気に入ったりしてます。

年齢的にはナイレンさんの方が上だし、お互い不思議な関係です(笑)



決してBL的な意味での仲良しではないですよ〜w

シュバーンはアレクセイといちゃこらしてればいいさっ!←



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