銀遊学園_@
□Chain of memory
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ザァーザァー
「………」
ザァーザァー
「……寝て、る…の?…雨、風邪…引、く…」
ザァーザァー
「血、肩から…痛い?」
ザァーザァー
「…………」
* * * *
「ん、ぐ…っ!!」
ガバッ!!
「なっ、どこだぁ?ここ」
「気づい…た…?」
「! テメェ、誰だ?何で俺は…ここは何処だ?!」
「…ジーク・ハルバルト。拾った…ここ、俺の、家…」
「(コイツ…ホントに人間か?)」
喋り方といい、雰囲気といい、機械や人形ってのほーが納得いくぞ
「血…肩、怪我。一応…応急処置、やった…」
「え? あ、あぁ…」
「……寝てて、いまご飯…持ってくる…」
「は? あ、待てよオイ!」
まだ聞きてぇこと、つーか会話成立してんのかコレ?!
「はぁ、あーもういったい何がどうなってんだってーの!」
確か、族の奴らに囲まれて、あらかた片付けたと思ったら今度はまた違う族に襲われて…
全員返り討ちにしたが、最後の最後でスタンガンでやられてボコられて、それから…
「あーくそッ!完全に舐められてるだろ俺ー!」
奴らの顔もチームも覚えた。後でぜってーシメにいく
「…独り言、多い……変」
「るっせェェェ!オメーにだけには言われたくねぇわ!」
「……コーンスープ、はい」
「華麗にスルーすんなよォォォォ!」
あれ、俺こんなツッコミキャラだっけか?!
「…ご飯、残り物。…八宝菜。大丈夫?」
「…なんか、ツッコムのも馬鹿らしく感じてきた
俺ァ基本なんでもいけるからそのままでいいぜ」
「…そう。それじゃ、いま、もってくる…」
正直、なんでコイツが俺を拾ってきたのか
なんでこうも面倒みてくれてるのか
全く理解できない上に分からん。奴の考えが
唯一いえることと言えば…
「ありがとよ」
コレが俺とコイツの出会い。
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おいジーク!腹減ってるから、コレ全部食って良いだろ?!
……冷蔵庫。空っぽ
良いじゃん。細けぇことなんてよ
…俺の、食費…。
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まず最初はジークと鬼柳から。本当にはじめてあった日の話。