立夏受け

□[夢の中の夢ですか?]
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馬鹿げてる事だと

わかってるよ





たしか今母さんはお買い物に行っている。帰って来るのは早くて一時間後かな?食料品を買いに行ってるだけだからもう少し早いかも


足音を立てないよう静かに階段を降りると案の定母さんは居なくて

ホッと一息つくと素早く居間にある小物入れの引きだしを開ける



「あった」






俺はいつの日からか母さんの目をごまかしてはある部屋に行っていた。


軽快に階段をかけ上がると自分の部屋に向かうのではなく

重々しい雰囲気を出したかたく閉ざされている扉の前に立つと、鍵穴に先ほど居間で持ってきた鍵を差し込む


カチャ







足を踏み入れると、すぐ横にあるベッドへと躰を投げ入る。


枕に顔を埋めると微かに清明の残り香がした、気がした。

その匂いを少しでも逃さぬようにいっぱい吸い込む。埃なんて気にしない




清明の部屋に足を運ぶようになったのはいつからだっただろうか

この世からいなくなった兄貴の面影を探すように俺は清明の部屋に入り浸った。

少しでも清明を感じれたら
いいな なんて思った



でも、母さんにそれがバレてからは清明の部屋に外鍵をつけてられて俺が入れないようにした。





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