ツナ受け

□[繋がり]
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繋げて

閉込めて

離さないで









「首輪欲しいなぁ」


ふとそんな事を言い出した綱吉に視線を向けると
綱吉は黒皮のソファに寝そべりつまらなそうにして、書類で埋め尽されているデスクで仕事をしている僕を恨めしそうに見てきた


「何?犬でも飼いたいの綱吉は」


違いますよと拗ねたように綱吉は僕からの視線を避けソファの背もたれの方へと顔を背けた



溜まった書類を片付け終えるには時間がかかるだろうから
綱吉には先に帰って良いと言ったのにそれでも僕から離れようとしない愛しい子の我儘を素直に聞いてしまう


綱吉が拗ねてしまうまで仕事をするまでもないが(草壁にでも押しつけて)


一つ溜め息をつくと僕から背を向けていた綱吉の躰がびくりと動いた


そしてゆっくりとソファから躰を起こすと
あの恨めしげな目ではなく琥珀色の瞳にいっぱいの涙を溜め僕を見つめてきた



「ごめんなさい…」



僕の側まで来ると擦り寄るような仕草を見せ、椅子に座る僕の膝の上に座ると
頬と頬を擦りつけて甘えてくる


「俺が待ちたいって言ったのに拗ねてごめんなさい……」


デスクの上、散乱している書類なんかどうでもよくなった

いや、始めからどうでも良かったんだけど



本当は綱吉の拗ねる姿が見たかったから
仕事してたなんて言ったら綱吉はどんな反応するかな?




髪を梳いてあげると照れたように笑う君が愛しくて
おでこにキスをひとつ贈る





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