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□[記憶植え替え大作戦]
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「銀さん!パチンコ行くお金あるならいい加減給料払って下さいよ!!」
「え〜〜?パチンコ行くお金つっても五百円しかねぇんだけど」
「じゃあその五百円で良いからください。今日の買い物の足しにするんで」
ちぇっと銀時が唇尖らしながら新八が差し出してる手の平に渋々五百円玉乗っけると
新八は買い物行って来きますとそそくさと万事屋を出ていった
「厳しい嫁だな…まったく」
銀時がニヤつきながら言うその俺の可愛い幼妻(自称)が
その五百円玉を手にしちゃった事により大変な事になってしまうなんて
銀時に幼妻(自称)とされちゃってる新八も五百円玉渡してしまった銀時も
そして新八に好意を寄せている野郎共も
まだ誰も
───知らない
白を基調としたもの静かな建物というか病院にドタバタと似つかわしくない音が廊下に響き、
その騒音の張本人の銀時と神楽は周りに迷惑だと言うのにおもっくそフルスピードで駆けていた
「新八ィィィ!!!」
ガラッと勢いよく病室の扉を開くと目に飛び込んで来たのは
頭に包帯巻いて、すやすやと吐息漏らして寝てる新八と
新八が寝ているベッドの傍らに何故か皆が恐れる武装警察の沖田と土方の姿があった
「旦那ぁ遅かったですねィ。新八が事故にあったっつーのに」
「えっ、何でお前らがここにいんの!?」
「普通新八のピンチに彼氏が駆け付けんのは当たり前でさァ」
「お前いつから新八の彼氏になったの!?新八にはなぁ俺という立派な夫がいんだよ!!」
「そうヨ!地球がひっくり返ってもお前が新八の夫になる事はないアル!!」
「あれっ?神楽誰の事言ってんの?今誰の事拒否ったの?」
「オイ!おめぇら少し黙りやがれ。新八が起きちまう…だ‥ろ…」
騒がしい三人を黙らせようと痺れを切らした土方が椅子から立ち上がろうとすると
何かが自分の制服の裾をクイクイと引っ張り何だと思いそちらを見ると
目を覚ました新八がどこか不思議そうな顔をして土方を見つめていた
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