W

□[ちいさな天使]
1ページ/11ページ






「新ちゃんを独り占め出来る券とか」


そんな魅力的な言葉がいっぱい書いてあるそんな券をくれたりして…


今日は俺の誕生日、で俺の可愛い弟の新ちゃんから俺へのプレゼントをすんごく楽しみにしてる

年はかなり離れてる。新ちゃんが小学一年生で俺は24歳の現役教師ついでに
新ちゃんの通ってる歌舞伎小学の一年A組の担任してる

もっちろん俺は新ちゃんの担任で変な虫が新ちゃんにくっつかないか見張ってる

あと、いらねぇけど新ちゃんともう一人弟がいて
コイツとはうまがあわないつーか新ちゃんを毎度取り合ってるのが


「朝からキモイんだよ」


目つきの悪い弟、十四郎…


瞳孔開いてるし未成年で煙草吸うし一見不良、そんなコイツを新ちゃんは

トシ兄ちゃん格好いいと目をいつも輝かせてる(新ちゃんが不良になったらどうすんだよ!?)

エスカレーター式だから歌舞伎高校に通ってる高校三年

だからコイツは新ちゃんとほとんど朝と夜くらいしか会えない

馬ぁ鹿馬ぁ鹿お前なんかたったそんだけしか新ちゃんと一緒にいれねぇけど


俺は新ちゃんと一日中一緒にいれんだよ




まぁとにかくだ。今日は俺の誕生日なんだから新ちゃんからのプレゼントを期待してる

新ちゃん独占出来る券も良いけど
くれるならアレかな…なんつーかもっとエロいのがいい


「だからそのでれでれ顔がキモイってんだろーが馬鹿兄貴」

「なんだよお前兄ちゃんにキモイキモイって、俺の顔は格好いいつーの」


ん?でれでれ顔?ヤバいヤバいっ!新ちゃんのエロい姿想像してたら顔がおもいっきり崩れてたらしい


「銀にいちゃんおはよっ」


ふわりふわりと蝶々が跳んでるようにかろやかにぴょこぴょこ階段を降りてきたのは


可愛い俺の新ちゃんで


「ひとりで起きれたのか?えらいな新ちゃんは」


えらいえらいと頭を撫でてあげると新ちゃんはえへへと照れて可愛いッッ(悶絶)


「そんな野蛮な奴ほっといて早く朝食くおうぜ」

「トシにいちゃんっおはよっ」

「ああっ駄目だ新ちゃんっ!今日は銀にいちゃんのお膝で食べような」


トシの野郎が新ちゃんを自分の膝に座らせようとしたのを
阻止し、小さな新ちゃんを俺の膝の上にのせた


「おいっ!順番守れよこのくそ兄貴っ」

「へへん、今日は俺の特別な日だから俺が新八をお膝抱っこすんだよ」


な〜新ちゃんとふると新ちゃんはな〜?とニコニコ笑いながら応える




_
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ