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□[馬鹿っぷる☆Z]
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もしも、もしもの話

銀時と新八が

お前ら二人して

愛の逃避行しちゃえよ!

と、言いたくなる程

バカップル



だとしたら……














某アイドルグループが宣伝しているあの売れ筋上々の

フレッシュなピーチの天然うるおい果実入り もぎたて果実なリップクリーム

大江戸ストアで買い物中にそれを手にして買うか買わないか悩んでる少年が一人


「…やっぱ買った方が良いのかな?」


自分の唇に指をあててそのリップクリームとにらめっこしてるのは銀の髪した
旦那をもつ可愛い幼妻、新八

暑い夏が終わり紅に葉が色づき秋の兆候を醸し出してるそんな季節

当然空気は乾燥して唇がカサカサに荒れてくる


「僕男だけど…買っちゃおっかな」


銀さんとキスした時とかカサカサしてて嫌がられたら嫌だし…と乙女思考に走るのは


今や始まったわけではない





銀時と新八は歌舞伎町でも有名なくらいラブラブ馬鹿っぷるで、街中にいても
その過激すぎるほどのラブっぷりに周囲はあきれかえる前に砂を吐き

腐女子ととられる乙女達は『萌えv』と言いながら高画質のカメラ付携帯電話で

パシャパシャとる始末

そんな事知ってか知らずか、その前に自分達の世界に浸ってるので

銀新は全く気付かず……





今日は珍しく幼妻こと新八一人でお買い物、これまた珍しく仕事が入って
それも銀時専門分野だったため一人で仕事へと出掛けてしまったのだ




もちろん



『いってらっしゃい銀さん』


玄関先でチュッと新八から銀時に可愛らしいキス


『新八、…可愛いっv本当は銀さん新八と一時も離れたくねぇよ…』

『僕だって……銀さんと本当は離れたくな…んっ、ぁ‥ンン』


上目遣いで涙目な新ちゃんを見た銀時は我慢出来なくて濃厚なキスの雨を降らし


『イチャイチャせずにとっとと早く仕事行けアル』


娘の神楽は迷惑そうな顔してイチャイチャ夫婦を冷めた目でみていた

そんなこんなで銀時の帰りを待つ為、お買い物を済ましいそいそと我が家に帰ろうとする幼妻

ふにふにして可愛いい新八を見てストアのパートさん達は癒やされた





「新八〜今日の夕食は何アルか?」

「神楽ちゃんは何たべたい?」

「ステーキ!すき焼きしゃぶしゃぶ、肉っ肉が良いアル」


家計がどうなってるか把握してない娘の我が儘にもハイハイじゃあ今日は
お鍋にしょっか、と軽く流す強い妻新八



お鍋の準備もバッチリ、お腹の減り具合も上々、後は愛しい旦那さまが帰ってくるだけ





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