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□[ローテローゼの花束]
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今日神楽ちゃんは何だかソワソワしてる。朝から珍しく僕に神楽ちゃんがべったりくっついてるから

銀さんはそんな神楽ちゃんの様子を見て


「オメーは新八の金魚の糞かよ」


とか言って神楽ちゃんは違うネ。アヒルの親子アルとよく分からない事言って
台所に立つ僕の背から離れようとしなかった

そんな神楽ちゃんに気づかれないように僕はクスリと笑みを零した

知ってるよ?忘れるわけないじゃない。今日が神楽ちゃんの誕生日だって事

歳相応に甘えたになってる神楽ちゃんにクスクス笑ってると神楽ちゃんにバレて
何だか不機嫌な顔された


「今日は定春の散歩長めに行ってくるアル」

「そっか、じゃあ今日は寒いから一段と温かい格好しなきゃね」


ようやく神楽ちゃんが僕から離れて定春と散歩に行くと
僕らの様子を見てた銀さんが動き出し、僕の隣までやって来た


「すっかり良い母ちゃんしてんな新八」


良く出来た幼妻だぜお前は全くと僕の頭をグリグリ銀さんが撫で回す


「ハイハイ、じゃあ早速作りましょうか?」

「そういやぁ昨日苺買うの忘れてたんじゃねぇ」

「あっ!銀さんスクーター出して下さいっ苺買いに行きましょう。それから花屋さんにも寄って」


台所に卵、生クリームや粉砂糖、バニラエッセンスなど散乱したまま

バタバタしながら銀さんと共スクーターに乗って買い物に出発

大江戸ストアで何とか苺を購入、そのまま銀さんに花屋さんに寄ってもらった


神楽ちゃんには小さな小さな可愛らしい花の方が似合いそうだけど

今日は思い切って柄にもない花を選んだ…というより前々から買おうと考えていたお花


「えっと…ラズベリーアイスとスープレスを下さい」


自分なりに奮発して30本6600円の物を買った。白とラズベリー色の薔薇を

外で僕を待ってた銀さんはその花束を見て驚いてたけど
母ちゃんは娘大好きだなぁと茶化して笑った

帰って苺ケーキを作らなきゃね、お花は神楽ちゃんに渡してから花瓶に生けよう


勿論酢昆布も忘れずに買ってあったり






定春の散歩から帰って来た神楽ちゃんは苺ケーキと花束に驚いた顔をして
それから嬉しそうに僕達に抱き付いてきた
















今日は大切な家族の

特別な日




Happy birthday☆











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