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□[secret you...前編]
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Don't repeat this secret to anyone.













「新八〜今から出かけっけど新八も来るか?」


俺がそう言うや否や洗濯物を取り込む手を止めてパタパタ玄関へと駆けてくると
新八は嬉しそうに微笑んで俺の手をギュッとにぎった


あっヤバい…このまま抱きしめたくなっちまうじゃん
そんな可愛らしい笑顔向けられたらさ銀さんまた夜新ちゃんに激しいのしちまいそう……



今すごく幸せだって思える。だってさ守るべき存在が出来るってそれだけで幸せ
隣りにいるだけで手を繋ぐだけでも幸せ


「ほら、眼鏡取って?新ちゃん」


戸惑いながらそろりと新八が眼鏡を外し、新八の目にかかった前髪を俺がはらって額にキス


そして薔薇のように紅い唇に口付けを…



「好きだよ」



こんな幸せだって思えるまでいろんな事があった

それは俺の気持ちにあったり新八の秘密にあったり……












確か肩がぶつかったかなんかで柄の悪い奴が新八に因縁をつけてる所、
いつもなら面倒くさい場面に出くわしたなとか思って無視するのに何故かほっとけなくて


助けたのが出会い



それから新八は何かお礼をしたいって言って何故か俺の経営する万事屋で働く事になった

新八の第一印象ははっきり言って暗そうだなと思った。瓶底眼鏡に前髪を目あたりまで垂らし
顔がはっきりしない…いわゆるオタクの原型みたいな?


今時瓶底眼鏡ってどうよ?とか思ったりなんで新八雇っちまったんだろとか
思ったけど、ちゃんと働くし飯うまいし


『なぁ新八ぃ〜…給料なんだけどさ…』

『あっ、気にしないでください』


また払えない事を言おうとするは新八は大丈夫ですよって微笑む


顔は前髪でほとんど隠れてるし瓶底眼鏡だからか表情がいまいち分からないけど

仕草が可愛い。なんていうか首を横に傾けて見上げてくる姿とか俺の服の裾を
ギュッて時々掴んで話しかけてきたり



見た目と中身のギャップにやられた




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