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□[ローテローゼの花束]
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オマケ



「神楽ちゃん眠ちゃいましたね…」

「あんだけハシャぎゃなぁ」


姉上達とも一緒に神楽ちゃんの誕生日を祝って夜まで皆でわんさかしていた
僕は何かと世話を焼いて裏方みたいな役になってたけど

銀さんにお酒を飲まされかけた時は必死に断ってたっけ

今日の夜は川の字で寝る事になった。左に銀さん真ん中に神楽ちゃん右に僕で
真ん中でスヤスヤ眠る神楽ちゃんが可愛くてつい髪をサラサラと触ってると


「ん〜〜新ぱちぃ」


ぎゅっと抱き締められて身動きが取れなくなった


「あっ神楽ずりぃ、新ちゃん抱き枕にするなんて」


なんか向こう側から銀さんのふてくされた顔が微かに見える


「今日は神楽ちゃんの特別な日ですからね」

「そんな事言ってさ、神楽が抱き付いてきたら新八どうせ拒否なんかしないじゃん」


俺が新八に抱きついたらセクハラとか言って来るくせにとぶつぶつ言う銀さん

あのね…銀さんと神楽ちゃんじゃ全く違うんですよ
神楽ちゃんにじゃれて抱きつかれても可愛いなくらいしか思わないけど
銀さんに抱き締められたら心臓がドキドキしてしまうんだもの……


「まっ良いや、俺が新八と神楽いっぺんに抱き締めりゃ良いだけだし」


てなわけでと銀さんは僕と神楽ちゃんをその大きな腕で包み込んだ


「ぐっ…ふ、苦しいですよ……」

「苦しさがやがて温さに変わんだよ。温くなって来ただろ?」

「まっまぁ……」


神楽ちゃん挟んでて直接ちゃんと銀さんに密着してないのにドキドキする


「そういやあの薔薇高かったんじゃねぇの?」

「あっはい…でも6000円程度なのでなんとか」


一番高いので花束にして100本二万円のがあったけどとてもそれは買えなかった

それに100本の薔薇とかまるで……


「もしも俺がさ、新八に薔薇の花束渡したらプロポーズになんじゃねぇ」


サラリと言った銀さんにビックリして銀さんを見ると悔しいくらい笑顔だった


「恥ずかしがってんの〜新ちゃん可愛い」

「かっ可愛くないですっ////からかわないで下さい」


目線を逸らそうとしたら銀さんの片手が僕の頬を捉えて逸らせなくなって


「プロポーズの時100本の薔薇新八にプレゼントするな」


似合わないキザな事言われた。その銀さんが格好よくてつい何故か


「ぷっ」




吹き出し笑いをしてしまった





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