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□[純愛-genuine-]
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この物語りは
[愛憎ーhatefulー]
の新八目線のお話しです
こちらの話が苦手な方
でなければ、ご観覧ください
the white rose of
virginity...
たとえこの先辛い事があったとしても、これ以上の悲しみはないでしょう
貴方の愛情を失った途端のこの喪失感どうか、何かで埋めなきゃこの先歩けない
貴方の愛情も慈愛も無くしてしまったのならば僕はこの先どうしたら良いのか分からなかった
真実を受け止めるのは辛いから目を逸らしていた。この気持ち届いて貴方と躰繋げて幸せと思ってた
その幸せと思ってた時間がガラガラと音をたてて崩れ落ちる瞬間なんて
嗚呼、誰も見たくは
なかったよ
銀さんはこの街では顔が広い、天パだし魚の死んだ目のようなやる気のない目…だけど整った顔をしていて男の僕から見ても格好良くて
だから本当は銀さんがモテる事は知ってた。知ってた上で告白して、オッケイしてくれたから舞い上がってた
僕と付き合っていても尚銀さんはたびだび勧楽街に足を運んで綺麗な女の人と腕を組んで歩いてた
その現場を見たのはたまたまなんかじゃない
銀さんに抱かれる度に抱きしめられる度にふんわり薫るのは女物の香水の匂いで
それで僕に『愛してる』なんて言うんだもの
それは本当ですか?貴方の言葉を信じても良いですか?
貴方に愛されてるのは僕
ただひとりだと…
『そんな泣いちゃって』
お前は女かよ?
…やっぱりね。僕が馬鹿だった信じてるなんて貴方が僕を裏切らないなんて
愛してるなんて
ねぇ 誰が言った?
縋るようにして泣く僕の手を振り払い蔑むように見下ろして来た彼
伸ばした手は振り払われさめざめとただ虚ろな目をして泣く僕の手を
銀さんは取ってくれなかった
ねぇ 好きって、愛してるって言ってくれたあの言葉は嘘だったのですか?あの優しく微笑んでくれた貴方は
あの優しく僕を抱きしめてくれた貴方は偽物なのですか?
ねぇ、誰か教えてよ
ねぇ、誰か応えてよ
「……銀さん」
貴方の愛情を失った途端のこの喪失感どうか、何かで埋めなきゃこの先歩けない
貴方の愛情も慈愛も無くしてしまったのならば僕はこの先どうしたら良いのか分からないよ
このままじゃ
歩けないよ
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