answer

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LHRの時間となった。


「よーし、今日は修学旅行の班決めを行うー」


班決めかぁ…。


ブンちゃんと同じ班になりたいけど、かなり気まずいし…。


今だって席近いのに話さない。




前だったら……




前だったら、ブンちゃんがあたしの肩を叩いて、"一緒の班になろうぜぃ"と言ってくれたかもしれないのに。





なんなの?

この切ない気持ちは…。






ブンちゃんなんて…好きにならなきゃよかった。










とりあえず、仲のいい女子と班を組んだ。


「じゃあ、俺が適当に男子のグループと女子のグループくっつけるから文句は言うなよー」


クラス中が早速文句をつける。


「ねぇねぇ!穂高!丸井君たちと一緒の班がいいよね!」

「え…うん」

「どしたの?元気ないよ?」

「ははっ、大丈夫!」

「…なら、いいんだけど…」




ブンちゃんたちのほうを見ると、ブンちゃんと目が合って、すぐさま逸らした。



今の超不自然。




もう一度あっちをみる勇気はなかった。










――――――――――


――――――




「結局、丸井君たちと違う班だったねー」

「まぁ、しょうがないよ」


友達の恵理奈(エリナ)はかなり落ち込んでいた。


「それにしても…」

「ん?」



恵理奈はブンちゃんたちと同じ班になった女子を軽く睨んだ。


「まさか、あの子が丸井君と同じ班になるとはねぇ」

「どういう意味?」

「あの子、どう考えても丸井君狙ってんじゃん」

「え!?」




あたしも恵理奈が睨んでいる子を見た。


って、うちのクラスの委員長じゃん!




委員長は可愛いくって頭もいい。天然が入っているから男子からモテモテ。



はは…ブンちゃんとお似合いじゃんか。




なんか今もブンちゃんと並んで話してるし。












心が痛かった。










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