てにす

□照れかくし
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※会話のみ



「これは?」
『蔵』
「これは?」
『謙也』
「これは?」
『光』
「ほいじゃこれとこれとこれとこれは?」
『小春ちゃんとユウジと金ちゃんと銀さん』


「ほいやったこれは?」
『千歳』
「違ああああううう!!!」
『痛い痛い痛い痛い痛い!!!助けて!!誰か助けて腕ちぎれちゃううう!!!』
「無理」
「絶対無理」
「先輩うるさいっすわ」
「ラブラブやね!うらやましいわぁ〜」
「俺らかてラブラブやんな!小春っ!!」
「なぁー、ラブラブって何ぃ?」
「仲が睦まじい事でっせ金太郎はん」


「俺、苗字!みんな、名前!!」
「なんで片言になってんねん」
「ななしは俺の名前しらんと!?」
『失礼だなぁ千歳は!知っ……、うん…あー…、お疲れ様でしたー』
「待て待て待て待て待て待て!!」


「知らんの!?マジで!?」
「これはちょっと千歳はんが可哀相やわ〜」
「はい!はいはいはーい!!わい知っとるで!!」
「金太郎はん、静かにしましょか」


「本気で、知らん?」
『………お疲れ様でしたー』
「だから帰ろうとすな!!」
『離して謙ちゃん!!ペットの金魚が餌を待ってるの!!』
「先輩ん家の金魚一昨日死んだんちゃいましたっけ」
『光ちゃんシっー!』
「キモいっすわ」
「嘘ついてまで帰ろうとすな阿呆!!」


「俺、ななしに名前で…名前で呼んで貰いたかった…それすら叶わんなんて、人生うまくいかんばい…」



「ほらぁ!千歳が人生諦めてもうたやないか!!」
「と言うかななしって千歳と同じクラスやろ?なんで名前知らんねん」
『………お疲れ様でしたー』
「もうその下りえぇっちゅうねん!くどいわ!!」
『帰ってクッキー食べたい』
「クッキーの前に千歳の名前な。はい、千歳?」
『……飴?』


「阿呆か!!お前は阿呆か!!」
「ねぇ、ふっと思ったんやけどな」
「小春が喋るんやから黙れ!!」
「一氏が黙れ。ななしちゃんほんまは千歳はんの名前分かってるんとちゃう?」



『は、はぁぁぁ!?いいいいい意味解らんのですけどー!!知らん知らん!!千歳の名前なんか知らんよー!!』
「わかりやっす」
「え!?ななし本当は俺の名前知っとるとね!?」
『知らねぇ知らねぇ!!アタイもう帰る!!』
「何キャラっすかそれ」





『バイバイみんな!あと千里!明日は遅刻しちゃダメだよ!!』






「やっぱ知っとったんやん」
「さすが小春!!」
「ようわかったなぁ、小春」
「いやん!蔵りんに褒められてもうた!」
「なぁー、なんで姉ちゃんは千歳の名前知らんて言うたん?ほんまは知ってたんやろ?」
「金ちゃんも大きくなったらわかる」
「さっきからジブリ先輩動きませんけど」
「両手で顔覆うなや」
「今すっごく幸せばい…明日は4時に学校来る」
「はっや!!」





照れかくし
またの名をツンデレと言う

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