てにす
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「えー!?ななしちゃんと白石君って付き合ってへんの!?」
『って友達に言われた』
「おぉ」
『私と蔵って付き合ってる様に見えるって事だよね?』
「おぉ」
『マジかよ!!私は跡部くんが好きなのに!』
「ええやん。白石中身はさておきイケメンや、嘘おおお!なんで跡部!?どこで会ったん!?」
『中身はさておきとか謙也ひどっ!会った事はないけど試合してる所を見て恋に落ちました!』
嘘や!とか言いながら器用にお弁当を避けて机に伏せる謙也の前髪を結んでたら頭に軽い衝撃を受けた。
「なに騒いどるん?廊下まで声聞こえてんで」
『謙也が1人で騒ぎだしたの!私悪くないよ!』
「ななしちくしょう!お前も騒いでたやろ!」
『騒いでませんー』
「分かった。2人で騒いでたんやな。で、何があったん?」
「ななしが跡部が好きとか言いよってん!」
『あ!謙也の告げ口野郎!』
「女の子がそんな事言うたらあかんで」
『はい!』
近くの席からイスを引っ張ってきた蔵も交えて3人で1つの机を囲んだ。ぶっちゃけ狭い。お弁当が落ちそうだ。
「跡部くんと知り合いなん?」
「試合見て惚れたらしいで。あんなハデなヤツより白石のが絶対ええって!」
『だって蔵エクスタシーとか言うもん』
「跡部も似たような事言うてるやん」
『言ってないよ!跡部くんに謝れ!跡部くんお金持ちなんだよ!』
「金目当てかお前!」
『そ、そんなんじゃねーし!確かにお金持ちと結婚したいとか思ってるけど別にお金目当てとかそんなんじゃねーし!』