宝石箱2

□戦士達の、とある週末
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「ちょっとビーデル!


抜けがけ禁止なんだけど。」




始まりはイレーザさんのこの一言だったらしい。



僕とビーデルさんが付き合うようになって、恋人のいないイレーザさんは激しく怒ってたって、ビーデルさんが言っていた。



女の子って、そんなものなのかなぁ…



ビ「…だって。
よろしくね!

ちょっとぉ、悟飯くん、聞いてるの?」


飯「はい?
あ、はい。
聞いてます…」


ビ「じゃあ、男の子集め、よろしくね!」


飯「え?」


ビ「やっぱり聞いてなかったんでしょ。」


飯「い?
いえ、聞いてました。」


ビ「なら今週の土曜日、悟飯くんは男の子3人、私はイレーザ入れて女の子3人。

よろしくね!


場所はパパがオーナーやってる、Satan's BARに夕方6時。


まったく…どうして私が合コンのセッティングなんてしなけりゃならないのよ!」



ブツブツと言いながら教室を後にするビーデルを、悟飯は見送った。



飯「合コン。

合コンですか…







え!?



合コン?」





あまり聞いていなかったビーデルの話を頭の中で整理してみる。



―イレーザさんには恋人がいない…



僕とビーデルさんで男女3人ずつ集める…



合コンのセッティングがイヤだ…―



要は僕にも合コンのセッティングをしろと、ビーデルさんは言ってたんだ…。



飯「はぁ〜、こんなんなら最初からちゃんと聞いておけばよかった…



それならなんとか断れたかもしれないのに…。」



悟飯はうなだれ、教室を後にした。



飯「僕の友達かぁ…」



悟飯の頭に浮かぶのは…




さすがに自分の父親を誘う訳にもいかないし…



でも、この人達を呼んでもいいものなのだろうか。



悟飯はうんうんと唸りながら考える。



飯「でも他にいないし…。
しょうがないよね!



うん、それでいいや!」



悟飯は自分に言い聞かせ、すぐさま思いうかんだ人物の元へと飛んだ。






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