NARUTO
□浴衣姿のキミ〜いつもと違うキミが眩しくて〜
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待ち合わせ場所にサクラが向かうとサスケは木に寄りかかり本を読んでいた。
「サスケ君!おまたせ!」
サクラに気づき顔を上げたサスケ。しかしそこで動きがとまる。
「サスケ君?」
「…あぁ。行こう。」
サクラは不思議に思いながらも後に続く。
「人多いね!」
「あぁ。」
「木の葉の住民みんな来てるのかな?」
「かもな。」
それからサクラはいつものように話しかけるがサスケの態度は変によそよそしく、目も合わせようとしない。
「何かほしいものあるか?」
「じゃぁ…綿あめ!」
「わかった。」
「あっ、おーいサクラちゃん!」
綿あめを買うために列に並んでいると少し離れたところからナルトが声をかけてきた。キバやシカマル、チョウジも一緒のお馴染みのメンツだ。
「サクラちゃん一人?良かったら一緒にまわろうってばよ!」
混んでいるため今お金を払っているサスケがナルトには見えていない。
「ちっ、ウスラトンカチが。」
「えっ?」
「行くぞ。」
「ちょっ、待ってサスケ君!」
すると突然サスケがサクラの手を引っ張り、走っていく。すぐに二人は人混みの中へと消えていった。
「…サスケ居たのかってば?」
「お前は空気読めよ、めんどくせー…」