《 MK ◆ TK 》
□Two dreams that melted…
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――喩え、それが過ちだとしても。
迷った分だけ。
確かな答えに繋がる――
携帯の着信音で、目が覚めた。
「う…ッ」
ディスプレイ内で踊る、その活字。
出ようかどうしようか、かすかに悩む仕草を見せると。
どこか億劫そうに、眞木は敬浩の携帯を取り上げ、電源を切ってから。
彼の手の届かない出窓へと置いた。
いや実際は届くのだが、眞木が組み敷いた今の体勢では届かないと言ったほうが正しいだろう。
「…いいんスか…」
「ん、いいよ」
責めるわけでもなく、僅かに眉をひそめた敬浩に。
眞木は不安を取り除くように、彼の額にやさしく口づけた。
「広さんでしたよ…いまの…」
掠れた、敬浩の声。
「明後日、怒られるのは俺だから」
なんも心配するな。
そう、ほほ笑みが言っている。
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