白石連載

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あれ、おかしいな。私はテニス部のマネージャーになった…はず、なんだけど。

ここはどう見てもテニス部じゃないように見えるのは私だけですか。





「行くで小春ぅ!」
「OKユウくん!」

「「シンクロっ」」

「ぎゃはははは!!は、腹痛いわ!!」



「見いや財前!また速なったお陰で残像めっさ出るっちゅー話や!」

「謙也さんぎょーさんおるとか…キモいっすわ…」



「ト○ロがおったと!待つばーい!!」



「色即是空空即是色…」




なんかあっちでは漫才してるし、そっちでは謙也が数人駆け回ってるし、こっちでは見えない物を追いかけてる大男がいるし、そこではお坊さんがお経唱えてるし…ここはツッコミ不在の吉本か何処かですか。





「せやなあ、まずは大まかに仕事説明するわ」

「え、あ、うん」



って部活風景に呆気に取られている場合じゃなかった。やると覚悟を決めたからには気持ちを切り替えないと。

白石の言葉に我に返った私は、ペンとノート片手に白石のだいぶ、いやかなり分かりやすい説明を聞いた。


…本当なら白石はアテにしたくなかったけど、他に聞けそうな人もいないから仕方ない。しかしさすがは聖書と呼ばれる男。説明にも無駄がない。そこは素直に凄いと思う。




「…っちゅーわけや。ドリンクの作り方はこれに書いてあるから」



はい、と渡されたノートには個人の味の好みとそれに合わせたドリンクの作り方が書いてあった。

これを見る限りどうやら私はレギュラー陣のだけ作ればいいらしい。うん、それは分かったんだけど…見事に好みがバラバラすぎませんかこれ。

“ポカ○くらいの甘さのスポーツドリンク”って、そんなの自販機でポ○リ買えばいい話じゃない…!




「あ。あいつらドリンク不味いとケータイで精神的嫌がらせしてくるから気ぃ付けてな」

「…うわあ」




先行き不安すぎますわ…。








部長がまとめてください





(分からんかったら俺が手取り足取り教えるで!)
(白石の手伝いだけはいらない)








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04/02.銀七

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