庭球の部室

□紅地獄 -クレナイジゴク-
2ページ/7ページ


“彼”の名前を不二周助、という。



青学の天才と呼ばれる彼は、


自殺未遂をとめどなく繰り返し、




そのたびに、とどめを刺せていなかった。





「やっぱ…“ミレン”があるんだよね……」






くすっ。


笑い声は、静かな室内に淡く響いた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ