庭球の部室

□捨て猫と蜜柑 〜1〜
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 どれ位の間意識を彷徨わせていたんだろう。


 いきなり無機質な青が視界いっぱいにうつされた。




「あ!不二先輩大丈夫っスか?」





フジセンパイ…?





 自分が、地球上のドコに存在しているのか
わからなくて。



 見渡してみたら、青い壁に、程々片付いた部屋。



 僕をフジセンパイと呼んだこの子の部屋だ
と考えるのが、妥当な線だろう。
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