庭球の部室
□立海の日常
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ある日の放課後。
真田は困惑していた。
級友たちは遠巻きに彼を見て笑っていたし、
教室にやってきた教師も、
みな真田を見た瞬間、笑いの発作に襲われ、
あえなく撃沈した。
なにがなんだかわけがわからない。
ふと後ろを向いた真田は、
きっかり10分は固まった。
真田の席の真後ろの黒板には
張り紙がしてあり、そこには、
『弦一郎は、ミドリガメの
カメゾーたんをかわいがっているんだよ!
ちなみにカメゾーたんの命名は弦一郎』
の文字が、でかでかと書いてあったのだ。