喜怒哀楽 詩置き場
□支え
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気付かなかった。
あなたが、私を支えてくれていたこと。
狂ってしまいそうな暗闇の中、
たった一人、私の手を握ってくれていた。
瞳を閉じ、耳をふさぎ、泣いていた私に。
たった一人、声をかけてくれていた。
どんなに傷つけて、どんなに突き放したか。
それでも、あなたはたった一人、
ずっとそばにいてくれた。
だから。
今度は私が支えになろう。
いつまでもつか分からない、脆い柱だけど。
いつまでも手を握っていよう。
いつまでも声をかけ続けよう。
いつまでも、あなたのそばにいよう。
あなたが、心から笑ってくれる日まで。