魔探偵の庭
□無邪気な君へ
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「ボクに出来ることならしてあげるよ」
今日の僕は機嫌が良かった。←
「あのねロキ君、これ着てッ」
バサッ…
まゆらが取り出したのは、子供用ドレス。
「押し入れにあったんだけど、
ロキ君似合いそーだなぁ…と。あは♪」
「ま、まゆら…」
「何なにロキ君〜〜?」
「これで勘弁してね」
そういうと、ボクはかすかにかがんだ
まゆらの額に口づけた。
「ほぇッ。ロロロロロロロキクンッッ」
「ハッピーバレンタイン、まーゆーら♪」
「…ぅ。ハ、ハッピーバレンタイン…ぅぅ」
まゆらは顔を真っ赤に染め、
もうドレスのことなんか忘れてるみたいだ。
キス、本当は唇にしたかったんだけどねぇ…
ボクの体が大人になるまでお預けだね。
「ロキ様〜。ココア買って参りましたぁ〜」
「おかえり、闇野君★」
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