Gate of Blackness

□Lie-嘘と偽善者-
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第1章-情報屋と秀才-


季節は巡り、また春がやって来た。
今年で4年目となる執事としての仕事にも、ようやく慣れてきたところだ。
俺、スカイは、今日もこの世界の王子、スカーレットの執事として、仕事を熟していた。
養子として拾われた俺に、自由こそ無くなったが、嫌だとは思わない。
王子の幼い笑みを見る度に、胸が高鳴る。


表情が一切無い俺は、他人から見たら無愛想な奴だと思われても仕方ないだろう。
表情が無いのに感情があるという、信じれないようで本当の事実を俺は持っていた。
あとは、ここに来る前の記憶が無いということだ。
多少のことは覚えているものの、大切なものはほとんど失っている。
俺の親友から聞いた過去の話は、酷い話だったりもした(第2章参照)


そして、俺は逆襲班という政府に反する輩の長にされてしまったらしい。


実際に証である烙印が、胸に刻まれている。
何故自分が選ばれたのかは知らないが、なる気はさらさらない。
第1章から今日までずっと言ってきたが、俺は逆襲班にも入らないし、長にもならない。


そう、大切な仲間と誓った。


俺がここに来てから出来た、心から信頼出来る奴と。
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