Gate of Blackness

□Marionnette-操り人形の約束-
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まず、俺の親友であるインティゴ。
音楽をいつも聴いていて、静寂な時に身を任せることがままならないという。
「静かな中にいると、闇に飲まれそうな気がする」
そうインティゴが言っていた。
そして、インティゴの側にいるリイル。
インティゴが逆襲班に入ったきっかけとなる女。
さらにウィル様。
彼は王子の実の兄だ。
インティゴとウィル様に関しては、俺の大切な人だ。


少しずつ明らかとなる真実。
俺は限られた時間の中で、自分が持つ闇と戦わなくてはならない。
人間誰でも闇は存在する。
しかし、闇が深い人、弱い人ほど大きな力を欲する。
だから、闇に飲まれるのだ。
この世界はそういう世界。


常に弱みを表に出していたら負けだ。


…と、あらすじはこんな感じでいいだろうか。
現在も俺は、闇を抜ける為の過去や感情を探し続ける。
俺には3年前の記憶がない。
城で執事をしているのは、養子として拾われたから。
闇と触れる中で知るのは、聞きたくない記憶ばかり。
さらに、大切な人を失ったショックで、表情も、感情もない。
俺は完全な無だ。
だからだろうか…?


俺とは正反対の王子の側にいると、安心できるのは。
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