Gate of Blackness
□Blackness-闇からの招待状-
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こうしてお茶会は幕を閉じた。
いつもあんな感じで、皆思い
思いのことをしている。
ただお茶を飲むだけじゃない。
ただ雑談を繰り広げるだけじ
ゃない。
なんせ1人1人個性が強い人
ばかりだからな。
もし貴方が招待状を貰ったら。
貴方の個性が光るような支度
で来るといい。
俺も美味しい紅茶くらい、ご
馳走してやるよ。
だけど、お茶会のメンバーは
俺ら以外に呼ばないから届い
たら奇跡、というわけだ。
暗闇ばかりが俺にある訳では
ない。
こんなに明るい光もあるんだ。
「スカイっ、こっち来て!」
「…はい、王子」
俺は王子の元へと向かった。
誰もいない薔薇の庭園。
薔薇に留まる蝶が、太陽の光
に照らされている。
次のお茶会、いつにしましょうか?
End.