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□照れと期待
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花組の皆が注目する前で

オサさんが
私の両腕を掴んで
目をセクシーに細めて

私の唇に

オサさんの唇を

近づけて来る





20cm・・・・

10cm・・・・

5cm・・・・・












「ぷはっ(笑)」

「もぅー(笑)
ユミコ何回目ぇ?」

「だって何かやっぱ
皆の憧れの春野寿美礼様と
キスシーンなんて
恥ずかし過ぎますやん(笑)」


今日何回目かになる
やり直し、
でもやっぱり
噴き出してしまう



だってだって
オサさんの綺麗な顔が

凄い色気満載な顔が

すぐ近くまで
近づいてくるんやで


やっぱ
何回やっても恥ずかしいわ




「えぇー
ユミコが恥ずかしがったら
私まで
恥ずかしくなるじゃん(笑)」


それにしても

今までのトート閣下に
こんなに色気あったけ?


確かにトートは
ルドルフにキスするけど


ちょっと

顔近過ぎじゃありません?

色気・・・
出し過ぎじゃありません?




「あんたら
何恥ずかしがってんねん。
プロとしての自覚が
足らんのとちゃうか!?
演技やろ演技!!」

「「はいっすみません。」」


ついに先生に
怒られてしまって

オサさんと二人で頭を下げる



ちらっとオサさんをみたら
口ぱくで

「怒られたじゃん〜(笑)」


可愛いぃ(>△<)っ!!

だって
こんなにカッコよくて
可愛くてセクシーな人に
チューされそうになったら

例え
それがお芝居でも

私じゃなくても誰でも


ドキドキしてしまうやん?

ちょっと嬉しいって

思ってしまうやん


もしかしたら
いつか

ホンマに
くっついて
しまうんとちゃうか



って期待してしまうやん?





なんかそれが
全部恥ずかしくて


噴き出すしか

私には方法が
分からんねんもん








すぐにまた
お稽古が再開して

私の心臓は
収まる事を知らず

激しく音を打ち続ける








こんなんで私

千秋楽まで
体もつんかなぁ(笑)




       END

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