小説
□悪ガキ2(オサアサ)
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Side アサコ
大笑い事件があってから
突然色んな上級生の人と仲良くなった。
っと言うか面白がって話しかけて貰えるようになった。
まさちゃんと二人だけの空間だけが息のできる安心できる時間だったのが
まさちゃんと私の二人を茶化すように皆が囲んでくれるこの時間が
何より幸せだと。
楽しいと。大切だと感じられるようになっていった。
そんなある時
楽屋でお化粧を直しながらまさちゃんとの話しが盛り上がり過ぎちゃって
またいつもの上級生に
「オサ!アサコ!」
と叫ばれ
「「はいっ!」」
って身を強張らせると…
その瞬間、
降ってきた言葉は
「…って言っても無駄か(笑)オサとアサコだもんね。」と笑ってくれた。
その言葉にビックリして
まさちゃんと顔を見合わせる。
「その代り!舞台でのミスは許さないからね!」
と言われて
「「はいっ」」
って二人で姿勢を正して
上級生の背中を見送って
また二人で顔を見合わせて笑った。
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