@バレンタイン、ずっと好きだった陸上部の先輩にチョコを渡しに行った。1人で勇気ふり絞って、陸部の練習が終わるまでそわそわ教室で待機して、がやがや騒がしい部室棟に行った。先輩に声をかけて、これもらってください!そうおじぎした直後だった。
「あ、いいよ。ていうか俺も君のこと好きだったんだ。付き合って」
A頭ではそう思うのに、実際は、視界がみるみる悪くなって。ぼやけて、滲んで、焦点がずれて。本降りを始めた雨の音にまぎれて、誰かの泣き声。誰だ、こんなに情けない声を出すのは。
Bにやける顔を数Uの教科書で隠しながら、ちらちら宗ちゃんを見やる。あ。宗ちゃんがなんか取り出した。なんだろうあれ?
C清田くんはどかっと椅子に座り、なんだかとんでもない量のパンをどさどさ袋から出した。
D「聞いちゃった?先生が言ったの?それ」 「ううん。芳村から聞いた」 「・・・・・・」
宗ちゃんはボールを投げた。4本目は無事にリングに当たって
E眼の奥が熱い。声を、出してしまおうか。 宗ちゃん、やめて、って。
「神、くん?」 「先生の傍にいたいんです」
以上です。つまんね… ほんとうに申し訳ありませんでした(土下座)
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