切れ端
お話の欠片。
◆亜莉子
「お母さんが大好き」
嘘かもしれない
「お母さんが大嫌い」
嘘かもしれない
ずっとお母さんに好かれたいと思っていた
お母さんに認めてもらえたらそれでいいと思っていた
長い時を経て今振り返れば
私の母はなんて弱い女だったのだろう
彼女に認められて一体何になるというのだろう
母に愛されることだけを望んで生きてきた
少しでも愛されていたならそれで良かった
「お母さんが大好き」
嘘かもしれない
「お母さんが大嫌い」
嘘かもしれない
行き止まりでこれ以上進めない
後戻りしようにも、振り向けば来たはずの道はない
あるのはぱっくりと口を開いた空洞だけ
母に愛されたいと思い続けることが私の存在意義だったのだ
特に愛されたいと思えなくなった今、私は急に息をするのが面倒になった
書き殴り
浮かんだ感情を忘れない内にメモ
2011/04/17(Sun) 00:03
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◆亜莉子
母親が髪をかきあげる
それだけの動作だった
それだけの動作に、私の心臓は大きく震え、私の両手は条件反射のように頭の前でクロスしていた
髪をかきあげただけの母は眉をひそめ、何もしないわよと言いながら私の頬をうった
2010/07/07(Wed) 11:05
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◆蜥蜴の意地悪
しかしチェシャ猫、現実にアリスが自らの体を差し出したのは、兎だけなのです。
2010/05/16(Sun) 00:35
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◆猫とアリス
君と僕の幸せが重なればいいのに、と思う。僕の幸せは君と居ることで、君の幸せは僕の消滅だから、二人の幸せが重なるなんてありえない事だとわかってはいるのだけれど。
2010/03/22(Mon) 16:43
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