小説『導かれる決闘者』

□第1話『孤高のデュエリスト』
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それから2年後…

遊斗は中学生になり、変わらぬ毎日を過ごしていた


浮かない表情で


父親はまだ帰ってこない




ある日の夜部活から帰った遊斗は母の部屋からすすり泣くような声を聞いた


ゆっくりとふすまを開け覗きこんでみると母が父の写真を握りしめ泣いていた


母「遊摩を……遊摩をお守りください…」


その時遊斗は気づいた。

父さんは仕事なんかじゃなくて





い な く な っ た ん だ












翌日の朝、母はいつも通り明るく振る舞っていた

僕に嘘をついた時どんなに辛かったんだろう
どんなに苦しかったんだろう


遊斗は幼いながらもそう感じ辛くなった
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