01/17の日記

21:12
妹子に馬鹿って言われ隊
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『妹子のばか』
「だからごめんって」
『知らない』
「もー…どうしたらいいのさ」

そんなの自分でも決めてよ。妹子が全部悪いんだから。

「仕方ないだろ、あの馬鹿がまた馬鹿やらかしてるんだから」
『…私と太子さん、どっちが大事なの?』
「あのさ、」

めんどくさい女。自分でもそう思った。分かってるけど分かりたくないなんて本当に面倒。握りしめた携帯は通話のし過ぎで熱くなってた。

『ごめん、変な事、言った』

今日のデート、楽しみだったんだけどね。朝から一生懸命用意したのに。服も、ネイルも。

でもそんなの私の我が侭だ。

『もう切るね。仕事、頑張って』

それだけ言って伸ばした指は電源ボタンに到達、しなくて。

「―ンの、馬鹿!!!」
『わ…ッ』

キーン…。耳は遭えなく機能停止。受話器から妹子のあらい息遣いが響いてた。

「待ってろ!!!」
『は?』
「あと3分、分かった!?」
『は、い』

ブチッ……ツー、ツー。

なにこれ、理不尽。そして仕事はいいのか小野妹子。確かに怒ったのは私だけどさ。

『妹子、の』

バカ。

本当に3分で来た妹子は
「泣きそうな声であんな事言われて、放っておける訳ないでしょ、馬鹿」
って言って私を抱きしめた。

 

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