小説
□風の木
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あの木を見たのはいつだっただろうか。
あの風の木を…
風の木
「またいくんですか…?」
「えぇ!もちろんですよ!もう3日もたってしまったじゃないですか〜」
(はぁ〜やっぱりいくしかないのか)
「今回だけですよ…」
そして、セイと総司は甘味屋にいったのだった。
セイは、甘いものは嫌いではない。むしろ大好きだ。
初めは喜んで付いていった。…が日がたつにつれて、いやいや付いていくようになった。
それは、総司が何十皿もぺロリと食べてしまうからだ。それをみながら食べると、こっちがきもちわるくなってくる。
だから最近は、いやいやついていくようになったのだった。
「はぁ〜〜♪おなかいっぱい!ひさしぶりですね、こんなに食べたの!」ポンポンっとおなかをたたきながら言う。
「いつもあんなにたべているじゃないですか!本当に今度からは控えめにしてくださいね!」
プイっとそっぽを見て言う。
「神谷さんこそ遠慮しないでどんどんたべてくださいね♪」
(だいぶずれてるっ!!)
セイは内心そう思っていたが口には出さなかった。
あと、500mで屯所というところにきた。
ぴぃー
「えっ?」
パッとうしろを振り向いた。
だが、どこを見てもあるようすがない。
(おかしいなぁ?今確かに何かの泣き声がしたんだけどな?)
「どうしたんですか?神谷さん。」
少し先にいっていた総司が振り向きいう。
「いや、なんでもありません!いまなにかきこえませんでしたか?」
「今ですか?んん〜なにもきこえませんでしたよ。
このあたりは静かだからなにかあったらすぐきこえますけどね〜」
(やっぱりかんちがいか〜たまにはそういうこともあるよねっ)
「今行きます!」
セイが総司のもとへかけだした。
ピィッッーー!
「えっ!ヤッパさっきの!」
駆け出した足を止め、もう一度振り返る。
「沖田先生!ちょっとみてきますね!」
駆け出そうとするセイを総司がとめた。
「ちょっと待ってください!なにをみてくるんですか?」
ちょっと不安そうな目でセイをみる。
「いまきこえた鳥のなきごえのところです!きっと巣からおっこちゃったんじゃないかと。」
(今、たしかに鳥の声なんて聞こえなかった。
もしかしたら神谷さんにたすけにもとめてるのかもしれないな〜)
「じゃ、わたしもいきます♪」
と2人は探しにいった。
やっと書き始めました、愛海です。題名はきまったものの、内容が思いつかなくて少してこずりました。
今回は帰っている途中に、なにかの泣き声がセイにだけ聞こえるという話でした!
総司にはきこえるのだろうか??
ちょっとありえないかもしれませんが、よろしくおねがいします!!
壱話 10月18日最新