お話の部屋T

□Good morning…and I with You
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――まぶしい
たぶんこれは、太陽の光が カーテンの隙間から漏れているんだろう。

――くすぐったい
きっとこれは、自分の親友の尻尾だろう。

――あたたかい
間違い無くこれは、その親友に しっかり抱きしめられているんだろう。


広いベッドの真ん中で、ひとかたまりの毛玉がもこもこと動いた。
茶色い方のかたまり…ナッツは、ゆっくりと瞼を開ける。
ぼんやりとした視界が乳白色にうめつくされた。
(…ココ)
視線を動かすと、幸せそうな寝顔が目に入った。


一昨日コレットから解放され、昨日からココとナッツは一緒に住むことにした。
慣れない人間世界でうまく生活していけるかどうか、一抹の不安はあった。
だが、そこは先に順応していたココのフォローと、プリキュア五人のアドバイス、ナッツ自身の適応力の高さ(家事全般は嫌いではなかったし、もともと器用だ)もあって夕飯の頃にはすっかり落ち着いていた。

小さく欠伸をすると、まだ少し寝惚けている頭に、昨夜のことが蘇ってきた。


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