お話の部屋U

□せんせーとてんちょー
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キャアキャアと。
クラスメイト達は小々田にくっついて行ってしまった。
気が付けば、のぞみは一人ポツンと教室に残されていた。
(た……助かったよ。
ありがとう、ココ!)

‐‐‐‐‐‐‐





「ココッ!」
「どうしたココ〜?」
「何故だ……
何故、今日は学園の生徒が多いんだ?
何故、今日は“小々田先生いますか”と、必ず聞かれるんだ?
お前、何をしたっ?!」
「のぞみのピンチを救いつつ、お店の宣伝をしたココ」
「なに?」
「あと、ナッツの自慢もしといたココ!可愛いくて可愛いくて可愛いと言っといたココ〜!!」
「なっ……お前、学校で何をしている?!
教師の仕事はちゃんとしているのか?!」
ココの言葉にナッツは赤くなりながら、怒りと疑問が混ざった叫びをあげた。
「あ、お客さんが呼んでるココ〜。
ナッツ、早く行くココ〜」
「ココも手伝え!!
宣伝をしたのなら、その責任だ」
「えー、それは教師の仕事じゃないんだけどなぁ〜」
ぶつぶつ呟きながら、ココはナッツに付いて階段を降りて行った。



fin.
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