突発的なガラクタ

アルトロ スト−リア
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僕の前から消えないで。






“私は死なないよ”






僕の目の前で泣きそうな顔をして君は呟いた。


“消えない”とは答えなかった事が酷く苦しかった。




ねぇ、君はいつか僕の前から消えてしまうの?




(嫌だよ、信じたいよ)




君とはずっと一緒だと、
裏切られてもそれが分からない位信じていたいよ。



ちらりと見えてしまった未来予想図に目を背ける。




(君はいなくならないで)




そ、と点滴に繋がれた手を握る


白い手が白いシ−ツの保護色になって余計に彼女の存在を遠くに感じさせた。




(でも、前はもっと遠かった)




1o1oを繋いでやっと君の手に触れたんだ。


死人のような手は、
僅かにだけど熱を持っていて。




君は確かにここにいて、

君は確かに生きている。


でも、
この手は神に祈ることはない。



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