小説

□言葉で
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あるのどかな昼下がり
ソラはロクサスにいきなり言った。


ソラ 「ロクサス、大好きだよ。」

ロクサス「……は??」

ソラ 「だから大好きだって、
   愛してるって言ってるんだ   よ??」

ロクサス「だから何で??
   ていうかどうして??」
平静を装っているロクサスだけど
声が上ずっている。


ソラ 「えー、理由なんかないよ。
   ロクサスの全部が好きだから。
   あ、でも1つ言うなら
   ロクサスの気持ちも
   聞きたいからかなー。

   ロクサスは俺のこと大好き??」
ソラはロクサスを見つめながら
聞いてみる。

ロクサス「し…知らないし!!」
   意味もわかんないしッッ」

ロクサスは慌てながら言う。
読んでた本で自分の顔を
隠してしまった。

ソラ 「ねえねえ!!」

ロクサス「何!?」
逆ギレ気味にロクサスが言う。
恥ずかしいなら恥ずかしいって
言えばいいのに…
と、ソラは思った。


それからソラはロクサスの方をまっすぐ見てから言った。

ソラ 「俺のこと、好き??」

ロクサス「………ッッ」


少しの沈黙。



ソラ 「やっぱり言えないかー
   まぁいつか言ってね。」
ソラは立ち上がって
部屋をでようとした。
その瞬間ソラの上着の
裾がピッと引っ張られた。


ロクサス「大好き……だよ。
   口に出さないだけで
   いつも思ってる。」
ロクサスはそう言って
頬を軽く染める。






ソラはフワッと彼を抱き寄せた。




fin.
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