小説

□しょっぱいより甘い方が
1ページ/2ページ

浜辺に1人で座っていたら
栗毛の少年が砂を蹴ちらして
走って来た。



ロクサス「ソラーーー!!」
ソラ 「何ーーー!?」
ロクサス「シーソルトアイス買ってきた!!
   一緒に食べない!?」
ソラ 「いる!!」

そう言って青いアイスを
受け取った。
食べるとしょっぱくて甘い
不思議な味がした。
でもおいしいと思う。

ロクサス「これ、甘しょっぱくて
   おいしいと思わない??」
ソラ 「うん。
   でもしょっぱ甘いの方が
   合ってるかも。」
ロクサス「えー甘しょっぱいだよ。」


…確かに甘い味の後に
しょっぱい味がするから
甘しょっぱいの方が
合ってるんだけど、
なんかそれだと
悲しい気がする。




きっと涙の味で終わるのが
嫌なんだ。




甘いままの方がいい。






ロクサス「なんでしょっぱ甘いと
   思うの??」
ソラ 「きっと俺は
   しょっぱいより甘い方が
   好きなんだと思う。」
ロクサス「答えになってないじゃん!!」
ソラ 「そうだけど…
   ロクサスもしょっぱいより
   甘い方が好きなんじゃない   ??
  
   …アイス以外も。」


ロクサス「…まあね。」

そう言って2人で
唇を重ねた。





…それはとても甘かった。


fin.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ