Chronicle 1st.
□.出逢い <ハジマリ>
1ページ/6ページ
―子犬を拾った。
正確には道端に倒れていた彼を発見したっていうのが正しい。
どこから来たのか、所々に傷を作っていて気絶しているらしいが、眠って居るようにも見えるその顔は子犬のような可愛いい顔をしていた。
死んではいないだろうかと、櫻井はその子の頬に触れた。
まだ微かに温かく、生きているのだと感じれた。
しかし、
「拾ったはいいけど…どうしたら…」
この大雨じゃほっとくこともできなかった。
しかし、拾ったらそれなりに責任を持たなければならない。
「起きるまで待つしかないよな…ああっどーしよ、うーんこういう時はアイツに相談しよっと…、」
眠っている彼に布団をかけて温めながら寝かせ、俺はこの状況を打破するためにもっとも信頼できる彼に相談をしようと電話をかけた、
.