オリジナル
□神生活 −シンセイカツ−
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オリュンス一高い神殿内
「ポセイヌ」
綺麗なソプラノが神殿に響く
その声の持ち主は髪が金糸のように輝いてるがそれにプラスするように太陽の光によって輝きが増していた
瞳はエメラルドをはめたようなとても穏やかな女性であった
「なんだ」
一方、呼ばれた者は冷たい印象を持たせる瞳、吸い込まれるような深海色、髪もまた同じく深海色で、冷めた表情をしていた
「まぁ!そんな言葉をまた使って、またあの人に似てきたじゃないv」
「……」
ポセイヌは飽きれていた
「実は、貴方たち兄妹が今年の試合にでることになったの」
神たちは『退屈』という言葉が一番嫌いなため、年に一度行われる試合に参加するのだった
その試合は毎年同じものもあれば新しいものもできるという、神たちが退屈しないよう作られているのだ
その日は、地上の人間も大会が行われる
神と人間との時間軸が違うため、人間にとっては4年に一回であった
「…今回は何をすれば良いんだ」
「今回は…殺し合いみたい」
「完全に殺すのか?」
「ちゃんとジャッジはとってくれるわ」
神たちはそれぞれ力を持っている
親から受け継いだ者もいれば、全く異なる能力を持つ者もいる
ポセイヌたちは珍しいとされる親からの遺伝と独自の能力の二つを持っている
ポセイヌは父親のクロスの影響が大きいため、自分自身の能力はあまり使うことができない
「ポセイヌ、お前が殺してしまうと俺が困る」
黄緑色のような髪、深海色の瞳のハデラントがやってきた
「ハデラント、ここでは包帯は外していいのよ。私たちだけだから」
レミリアは優しい声で言った
「いや、慣れておかないといけないし、それに……」
「私はその色は素敵だと思うわ(微笑」
レミリアはそういい残してどこかへ行ってしまった