夢執事
□IFルート 第6話
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「レイ、ユウヤ、悪いけど準備してもらうよ」
「かしこまりましたぁー」
「…」
ユナリスは身軽になるために急いでボロボロの服に着替え、武器を持ってシェリーにある通りの近くまで送ってもらった
「ご主人様ぁ、私達は何をすればよろしいのですかぁ?」
「…グレル・サトクリフは死神と呼ばれる人ならざる者らしいんだけど、そいつからマダムレッドを引き離す」
「何故?」
ユウヤは素朴な疑問をぶつけた
「切り裂き事件の容疑者だからだよ…レイもセバスチャンのリスト見たよね?」
「はい、あの時はドルイットばかり目がいっていたのであまり気にしませんでしたが、バッチリありました」
「…もし万が一グレルを取り逃がしたら犯人は見つからなくなるからね…マダムレッドは保険だよ」
ユナリスはそっとグレル達の元へ近付いた
「主、四つの気配がします…その内二つは交戦中のようです」
「レイは僕と、ユウヤは屋根からマダムの近くに…マダムの身に何かありそうだったら君の判断に任せるよ」
ユウヤは身軽に屋根を飛び越えてマダムレッドの元に走った
「マダムレッド、こんばんは」
「ユナリス、貴方どうして…」
「シエル様、ご無事ですか?」
レイはシエルの傷の具合を見たが、酷いものはなかった為傷薬を少し塗った
「マダムレッド、貴方の大事な甥っ子を殺すなんて間違ってます」
「ちょっと!!マダム、早く殺っちゃいなさいよ!!!」
「ダメ…やっぱりできない…だってこの子は私の「ユウヤ引き上げろ!!!!」っ!?」
ユナリスの声と同時にマダムレッドの身体はユウヤのワイヤーによって引き上げられた
「邪魔しないでよ!!そこのアンタ!あらイイ男…じゃなくて、何してくれてんの!」
「ユウヤ、そのままマダムレッドを僕の屋敷に」
ユウヤはユナリスの言葉に頷くと、シェリーの待つ馬車に気絶したマダムレッドを抱えて向かった