オリジナル

□彼岸花
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カランカランとある店に一人の女性が入店してきた
奥から燕尾服を着た黒髪の青年が現れ、その女性に近づき声をかけた
「いらっしゃいませ。ご用件は?」
女性はまだ30代前半ぐらいだと思われるが、苦労しているのか疲労を隠せない顔で美しかったであろう黒髪には白髪が少し混じっていた
「この人を…この人を殺して欲しいんです」
女性はハンドバッグから一枚の写真を取り出し、青年に渡した
「畏まりました」
青年がうっすらと笑うと女性はホッとしたような顔になった
そのやり取りを一人の少女 が眺めていた
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