夢桜

□第14話
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「それにしてもまさか風間との決戦前夜とはな…(しかも丁度あいつの命日か)」

『やり残しがないように準備はしっかりしておきましたから大丈夫ですよ』

「はぁ…輝叉羅様とも暫くお風呂に入れないのかー」

「寂しい…」

四人は近くの温泉でのんびりと湯に浸かっていた

「にしても…お前ら兄妹揃って変わらないな…輝叉羅離れしないといつか祝言あげんの大変だぞ」

「…姉様たちと離れたくない」

「僕も〜」

『私も〜』

三人がふにゃあっとした顔で光に言うと光は苦笑いしか出なかった

「おい、話ってなん…!?…何してる!?」

「よぉー、お前も入れ」

「入るわけねぇだろ!」

土方は四人で入ってることを聞かされてなかった為、驚いて声を荒げてしまった

「…あー、土方さん恥ずかしいんですよー。輝叉羅様いるし」

「…姉様の肌綺麗」

『二人とも〜そんなこと言わないでー』

三人はのんびり浸かりながら手遊びをしていた

(もしものことも考えないとね…)

輝叉羅は笑顔の下でそんなことを思っていた




『珍しいですね…土方さんが飲むなんて』

「輝叉羅か…まあな…今日はいい月だからな」

輝叉羅は月見酒をしている土方と遭遇した

『…飲めるんですね』

「飲まねぇだけだ」

『そういうことにしておきます』

二人はそっと寄り添いながら月を眺めていた


「藤姫…もうすぐだ」






光!






「兄様…少しお話が」


「…僕も話があるんだ」






「「記憶について」」
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