その他
□Do you believe fate?
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「誰?」
結美奈は隆景を真っ直ぐ見つめて言った
「名乗りたいのは山々なんですが、怪しい方がいますので言えないですねぇ〜」
「そこの布の人の名前は?」
「……」
吉継は黙ったままだった
結美奈はため息をついた後、自分の名前と素性を全て話した
「私の名前は八座宮結美奈、人を地獄に流すことをしているわ」
「おや、暗殺者でしたか、危ないですねぇ〜」
「いや、人間じゃないんだけど」
「証拠がない……」
「証拠ねぇー……(飛行能力が使えないからなー……炎とかじゃ無理かな)」
結美奈は手をだして炎を出すようにした
すると、ボッと青い炎が手の平の上に出てきた
「これは凄いですねぇ〜」
「………」
(八割の力でこれだけか……かなり力が使えないな…)
結美奈は自分の手の平を無表情な顔で見ていた
それを見られていたとは気づかずに…
「ところで、貴方誰です?」
「!?……大谷吉継だ」
「おやおや、秀吉殿の小姓殿でしたか」
「………」
(大谷吉継?……昔見た大谷はこんなに顔が整ってなかったけど…)
結美奈は一つの疑問を持ちながら二人の会話を聞いていた
隆景は吉継にここに来た理由を聞いたが、吉継は自分が気がついたらここにいたということを言った
(私も大谷も何かに無理やり連れてこられた…か)
「それで、俺は言ったがアンタは言わないのか」
「そうでした、すっかり忘れてました〜♪」
((絶対コイツ覚えてた))
「私は小早川隆景と申します」
「……」
(あー、あの毛利のとこのか)
「どうしました?」
「いえ」
結美奈は素をだそうか迷っていた
このまま猫を被っても良かったが、長くは持たないため迷っていた
「ところで……いつまで芝居をする気だ」
「!(鋭い)ふーん、よく分かったね」
「私も気づいてましたよ〜」
結美奈は吉継に見破られたことに驚いたが、隆景も気づいていたことにはもっと驚いていた
(大谷の視線は感じてたけど、まさか小早川もとはねー)
結美奈はニヤリと笑った
「それがアンタの本性か」
「驚いた?(黒笑」
((…仲間だ/ですねぇ〜))