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□終わるなら、君の手で
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「…行くのか」


情事後、ザンザスはベッドから体を起こすと、気だるそうにシャツを体に通し身支度を整えるスクアーロの背中に言葉を投げかけた。


「…明日早いからなぁ」


スクアーロはそう言って、シャツのボタンを一つひとつ止めていく。そうしていると、彼はふと、背中に温かいものを感じる。


「…ボス?」

「うるせぇ」

「う"お"ぉい…まだ何も言ってねぇぞぉ」


首筋にかかる黒髪や羽がくすぐったくて、スクアーロは身をよじる。しかし、決して嫌いではなかった。むしろ、そのくすぐったさが彼は好きだ。


「ボス」





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