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□変態パイナッポー,来訪
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しばらくの沈黙の後、雲雀は本日二回目の溜め息をついた。敢えて骸の前でオーバーに表現してみたりする
「とにかく、さっさと帰って。僕は忙しいんだから」
「どうしたんですか!とても忙しそうに見えます!」
「人の話聞いてた?忙しいって言ってるでしょ。二回も言ったのに」
「え?何か言いました?」
「…」
駄目だ。こいつは人の話を聞きやしない。そう感じた雲雀は更にため息を漏らす
「疲れるよ。君と話すと」
「僕は楽しいです」
「君は良くても僕は疲れるんだってば。そして一番疲れるのは君のボケに突っ込む事だね」
「な、恭弥くん!?」
「?」
骸は雲雀の発言に狼狽し、彼を穴の開くほど見つめる
そして、なぜか目を伏せて感嘆の溜め息を漏らした。
「全く君って人は…昼間から突っ込むだなんて、卑猥な!破廉恥な!」
「お前がね。何でそう解釈するかな?もうそのポジティブシンキングに気が抜けるよ」
「抜く!?やっぱり君は僕とそういう事がした―」
「どういう事?」
「嫌ですね、それは―」
「君の頭は何?常にそういう思考回路なの?」
「僕の頭はパイナッポーですよ」
「いや髪型じゃなくて。というより、認めてるんだ。パイナッポーだって、認めてるんだ?一回死ねばいいのに」
「クハハ!やっぱり君は聞いていた通りだ!」
「?」
骸は腕を組み、手をこめかみにやり考える仕草を。その表情といったら、何ともいえないくらい満ち足りたものだった。
「君に罵られるのは実に最高だと、他人からも聞いていますよ」
「やっぱり君マゾ?誰に聞いたの」
「跳ね馬にですよ。実際今ので痛感しましたね。最高です!」
「お前らグルか。頼むから帰って。そして二度と僕の前に現れないでね」
「クハハハハハ!そういう事ですか。成る程、恭弥くん。君は僕とじゃれ合うのが好きなんですね?だから冷たくするんですね?」
「何で話通じないの。もう嫌だなこの人。まだあの外人の方がマシだよ」
「!すみません恭弥くん、僕の配慮が足りなかったみたいで。まさか3Pを望んでいたとは」
「何も望んでないよ。最悪だね。もう本当に馬鹿だね。馬鹿に言う言葉なんかないよ、とっとと帰れ」
骸はそののち、一時間程粘り帰ろうとしなかった。やっと諦めて帰ったかと思えば、今度は跳ね馬の来訪により、雲雀は夜中酷い頭痛になやまされたらしい。草壁談。
変態パイナッポー来訪
H19/6/22(金)ツブテ