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ヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』(Les Miserables)

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『レ・ミゼラブル』(Les Miserables)は、ヴィクトル・ユーゴーが1862年に書いた、ロマン主義フランス文学の大河小説である。

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あらすじ

1本のパンを盗んだために19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンの生涯が描かれている。作品中ではナポレオン1世没落直後の1815年からルイ18世・シャルル10世の復古王政時代、七月革命後のルイ・フィリップ王の七月王政時代の最中の1833年までの18年間を描いており、さらに随所でフランス革命、ナポレオンの第一帝政時代と百日天下、二月革命とその後勃発した六月暴動の回想・記憶が挿入される。当時のフランスを取り巻く社会情勢や民衆の生活も、物語の背景として詳しく記載されている。日本では『ああ無情』題名が定着している。

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登場人物


ジャン・ヴァルジャン「ジャン・ヴァルジャン」
貧困に耐え切れず、たった1本のパンを盗んだ罪でトゥーロンの徒刑場で19年も服役していた。行く先々でどの宿にも泊めてもらえず冷遇され、人間社会に対する憎悪の塊となってしまうが、ある司教が暖かく迎え入れる。しかし、その夜、司教が大切にしていた銀の食器をみたジャン・ヴァルジャンは…。その後「正しい人」であろうと努め、「マドレーヌ氏」と名乗り日々を過ごす。産業で成功し、人望を集めた結果、1819年に国王ルイ18世の命で市長の座に就く


コゼット「コゼット」
ファンティーヌとトロミエスとの間に出来た娘。823年のクリスマスにヴァルジャンに引き取られてからは、これまで手にすることの出来なかった愛する機会を手に入れ、ヴァルジャンに親愛の情を抱くようになっていく。純粋無垢で心優しく、心を許した他人に身をゆだねる、素直で明るい少女。恋愛を知らないヴァルジャンにとってコゼットとは、娘・母・姉妹……と女性が持つすべての立場を兼ね備えた絶対的な存在。


「マリユス」
パリで弁護士をしながら暮らす貧乏な青年。自由主義者で夢想家。美しく成長したコゼットに心を奪われてしまう。ナポレオンに仕えた軍人の父、王党派の母、主張の異なる両親の諍い、父の職務ゆえの別離、父の没落、父との再会とボナパルティズムへの理解など、若き頃のユーゴー自身がモデルとなっている。


「ジャヴェール警部」
禁欲主義で生真面目かつ自分にも他人にも厳格な男。40歳で捜査官となってモントルイュ=スュール=メールに赴任するが、有名人であるマドレーヌ氏のことを、昔トゥーロンで見たジャン・ヴァルジャンではないかと疑い続ける。


「ファンティーヌ」
美しい髪と前歯を持つ可憐で純粋な美女。孤児で、ファンティーヌという名は通りすがりの人からつけられた。トロミエスと夫婦のように愛し合い、娘コゼットをもうけるがトロミエスが突如故郷へ帰ってしまったことがきっかけで生活が一変。養育費を支払ってコゼットをテナルディエ夫婦に預け、故郷にあるマドレーヌ氏の工場で働くことになるが、隠し子がいる事がばれて工場を解雇されてしまう。養育費の支払が滞った彼女は身体を酷使し、それでも金が足りないときは…


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■スタッフよりおススメの一言デストロ

「ジャン・ヴァルジャン、あなたはもう悪のものではない、善のものです。私が購うのはあなたの魂です。私はあなたの魂を暗黒な思想や破滅の精神から引き出して、そしてそれを神にささげます。」

ミュージカルにもなっているので、名前だけでも聞いたことがあるのではないかと思います。時代を超えて色褪せない名作です。
携帯で読むのには正直長いと思うのですが、ぜひ読んでいただきたい作品です。人生が変わるのではないかという位、私自身も影響を受けています。フランス革命あたりの作品は「ベルサイユの薔薇」や「紅はこべ」などありますが、民衆の生活や苦悩を一番においた作品は「レミゼラブル」だと思います。冬休みに是非読破していただきたいです。最初の部分が長いので第2章は79ページから読んでも大丈夫だと思います。
(デストロ)

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