初老の商人のｽｸﾙｰｼﾞは､冷酷無慈悲､ｴｺﾞｲｽﾄ､守銭奴で､取引相手の商人たちからも蛇蝎のごとく嫌われている人間の心の暖かみや愛情などとは､まったく無縁の日々を送っている｡
明日はｸﾘｽﾏｽという夜､自宅に戻ったｽｸﾙｰｼﾞは､かつての共同経営者で､七年前に亡くなったﾏｰﾚｲ老人の亡霊の訪問を受ける｡亡霊は､金銭欲や物欲に取り付かれた人間がいかに悲惨な運命となるか､自分自身を例としてｽｸﾙｰｼﾞにさとし､ｽｸﾙｰｼﾞが悲惨な結末を回避し､新しい人生へと生き方を変えるため､三人の精霊がこれから彼の前に出現すると伝える｡

｢ｽｸﾙｰｼﾞ｣
血も涙もない､強欲で､金儲け一筋の商売を続けを続けている商人で嫌われている｡

｢三人の精霊｣
ｽｸﾙｰｼﾞを訪ねる三人の精霊｡｢過去のｸﾘｽﾏｽの霊｣､｢現在のｸﾘｽﾏｽの霊｣､そして｢未来のｸﾘｽﾏｽの霊｣

■ｽﾀｯﾌよりおｽｽﾒの一言

｢誰もがたくさん持っている､今の幸せに目を向けなさい｡｣

ｸﾘｽﾏｽにちなんだお話ということで､今回は映画にもなった｢ｸﾘｽﾏｽ･ｷｬﾛﾙ｣を選んでみました｡作者自身が幼少時代苦労しているので､こんなにも暖かなお話になったのではないかなぁと個人的には思っています｡自分の為にも､みんなの為にもめいいっぱい生きていこうという活力が生まれると思います!
また今回番外編として「世界怪談名作集」という作品も掲載しています。合わせて読んでみてくださいね。
(ﾃﾞｽﾄﾛ)