森の名作文庫


読書にピッタリの作品をご紹介します。

太宰治著『斜陽』

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『斜陽』は小説家・太宰治による長編小説であり、『走れメロス』『人間失格』に並ぶ太宰の代表作の1つ

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あらすじ

没落していく人々を描いた太宰治の代表作。戦争が終わった昭和20年。没落貴族となったうえ、当主であった父を失ったかず子とその母は、生活が苦しくなったため、家を売って伊豆で暮らすことにする。一方、南国の戦地に赴いたまま行方不明になっていた弟の直治が帰ってくるが、家の金を持ち出し…
この小説は、太宰が当時交際していた太田静子の日記がほとんどそのまま書き写されたものであることが、娘・太田治子によって明かされている。

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登場人物

かず子「かず子」
主人公。生活をしていくことが困難になり、東京の家を売り払い伊豆に住んでいる没落貴族。一度結婚するがうまくいかず、母の面倒をみながら暮らしている。


「直治」
かず子の弟。家のお金を持ちだして東京へ行き荒廃した生活をしている。麻薬中毒になっていた直治にお金を渡すためかず子は…。


「上原二郎」
小説家で既婚者。かず子と運命的に出会い、交際する。



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■スタッフよりおススメの一言虫

「他の生き物には絶対に無くて、人間にだけあるもの。それはね、ひめごと、というものよ。」

「人間失格」に引き続き、今回も太宰作品をオススメ!
生誕100周年にちなんで映画化もされた本作品は、戦後の没落貴族の物語。
姉と弟。それぞれが自分に正直に生き、そしてそれぞれの結末に向かっていく様子に圧倒されてしまいます。
若さ故の苦しみや葛藤、そして過ちが、これでもかというほど美しく描かれていて、小説を読みながらうっとりしてしまいます。
アナタの愛読書のひとつに、ぜひ。(虫)

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