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□XANXUSをお祝い致します!!ver.2011
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『ボスお誕生日おめでとう!!』
「あぁ?」
『だーかーらーお誕生日おめでとう!!』
「もうそんな日か」
『嬉しくなさそうだね』
「無駄に年取っても全然嬉しくねぇ」
『ボスも年とか気にするんだね』
「当たり前だ俺は大人になんかなりたくなかった」
『大切な青春時代の8年間を氷の中で過ごしてたもんね』
「…それは言うな、泣きたくなる」
『ごめん』
「……………」
『ボス……どっか行こうか』
「唐突だな、どこ行くんだ」
『ボスが行きたい所』
「普通お前が決めて連れて行ってくれんじゃねぇのか」
『だってもしあたしが決めてもボスからしてどうでもいい所だったら意味ないし』
「そうか」
『で、どうする?』
「ネズミーランド」
『は?』
「ネズミーシー」
『え?あ?まじ?』
「まじだ」
『わかった、すぐ手配するよ』
「あぁ」
『みんなで行けるように連絡するね』
「……あぁ」
表情は相変わらずだったけど緩んだ眉間のシワを見て自分の頬が緩んだ気がした。